6月の自動車販売、2カ月連続で前年同月比減も、新エネ車は好調
(中国)
上海発
2021年07月13日
中国自動車工業協会(CAAM)が7月9日に発表した6月の自動車販売台数は、前年同月比12.4%減の201万5,000台で、5月に続いて前年同月比で減少となった。内訳は、乗用車が11.1%減の156万9,000台、商用車が16.8%減の44万6,000台だった。うち、新エネルギー車は前年の2.4倍の25万6,000台となった。また、自動車の輸出は好調で2.5倍の15万8,000台となり、新エネルギー車の販売台数と自動車の輸出台数はいずれも、6月としては過去最高を更新した。
2021年前半の自動車市場について、CAAMは「乗用車の車載半導体不足や原材料価格の上昇など不利な影響はあったが、乗用車の販売台数は1,000万台を超えた。新エネルギー車の上半期の累積販売台数は2019年の通年の販売台数に匹敵し、自動車販売台数に占める新エネルギー車の割合は9.4%、6月単月では12%を超え、新エネルギー車市場の拡大が続いている」と説明した(添付資料表参照)。
今後の自動車市場に関して、CAAMは「中国経済の回復傾向は続いており、自動車の消費に対しプラスに作用している。しかし、世界経済の回復と新型コロナウイルス防疫対策には依然不確定な要素がある。特に、車載半導体の供給問題が生産に与える影響は大きいほか、原材料価格の大幅な上昇は企業のコスト圧力を高めていることから、自動車産業の発展については楽観的ではあるものの、依然として慎重にみている」としている。
2021年の自動車販売台数の見通しでは、CAAMは「上半期の生産販売情勢の変化を受け、前年比6.7%増の2,700万台、中でも新エネルギー車は76%増の240万台に達する」とした。これは2020年12月にCAAMが発表した前年比4%増の2,630万台とする予測を上方修正するものとなった(関連ブラック ジャック ディーラー)。
(高橋大輔)
(中国)
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