首相再任のロベーン新政権が発足、閣僚は全員留任
(スウェーデン)
ロンドン発
2021年07月15日
スウェーデンのステファン・ロベーン首相(社会民主労働党)は7月9日、新政権を発足させた。閣僚は全員が留任(添付資料表参照)。6月30日付で辞任していたジェニー・ニルソン地方相の後任は指名されず、同業務は引き続きイブラヒム・バイラン・ビジネス・産業・イノベーション相が兼務する。
同首相は6月28日、野党が提出した不信任案が可決されたことにより、辞意を表明していた(関連ブラック ジャック 勝ち)。これを受け、アンドレアス・ノーレン国会議長は後任首相の人選を進め、ロベーン氏が再指名された。7月7日の議会信任投票で反対票が過半数に達しなかったことを受け、首相に再任された(賛成票:116票、反対票:173票、棄権:60票)。
複数の報道によると、ロベーン首相は組閣後の会見で、9月からの次期国会会期中に政府が取り組むべき優先事項として、「雇用」「安全保障」「気候」「福祉」の4項目を提示。現状を「スウェーデンにとって挑戦的で重要な時期」と評し、再出発への意気込みを語った。首相はまた、新型コロナウイルスについて、同国は依然としてパンデミックの渦中にあるとし、感染抑制に引き続き注力していく考えを示した。同国では7月9日時点で、18歳以上の全成人の67.4%が1回目の新型コロナワクチン接種を終え、43.5%が2回の接種を完了している。
(篠崎美佐、尾崎翔太)
(スウェーデン)
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