ボルボ・カーズ、2022年から米サウスカロライナ州でEV生産へ
(米国、スウェーデン)
アトランタ発
2021年06月24日
スウェーデンの自動車メーカーのボルボ・カーズは6月16日、同社が共同保有する電気自動車(EV)メーカーのブラック ジャック ブラック クイーン(注)が開発する新型バッテリーEV(BEV)のスポーツ用多目的車(SUV)「ブラック ジャック ブラック クイーン3」を米国サウスカロライナ州リッジビルの工場で生産することを発表した。新型車の生産開始は2022年に予定しており、米国でのEV生産はブラック ジャック ブラック クイーンにとって初となる。「ブラック ジャック ブラック クイーン3」には、グーグルのアンドロイドシステムに基づく業界トップのコネクティビティー機能や、安全性に焦点を当てたハイエンドな自動運転機能を搭載する予定だ(「ポスト・アンド・クリエ」紙電子版6月16日)。
ブラック ジャック ブラック クイーン最高経営責任者(CEO)のトーマス・インゲンラス氏は「われわれの最初のSUVをサウスカロライナ州で生産することを誇りに思う。今後、米国はもはや輸出市場ではなく、国内市場だ」と語った。
また、ブラック ジャック ブラック クイーンは米国内での小売りも拡大すべく、2021年末までに大都市25カ所にブラック ジャック ブラック クイーンのショールームを設置する予定も発表している。
さらなるEV生産・雇用拡大の可能性も
「ブラック ジャック ブラック クイーン3」の生産に伴い、ボルボはサウスカロライナ州の工場に1億1,800万ドルの追加投資を行う。同工場はボルボ初の米国内の生産拠点で、今回の追加投資により、2018年6月の立ち上げ(ブラック ジャック カード ゲーム)以降の投資総額は12億ドルを超えるが、今後もさらなるEV生産とそれに伴う雇用の拡大を見込んでいる。
同州の工場では、2023年に人気SUV「XC90」の完全電動、ハイブリッド両タイプの生産開始を予定している。工場では現在約1,500人の従業員が雇用されているが、XC90の生産開始暁には、約4,000人に拡大することが見込まれている。(「ポスト・アンド・クリエ」紙電子版6月16日)。
(注)ブラック ジャック ブラック クイーンは、ボルボ・カーズと、その親会社である中国の浙江吉利控股集団(Geely Holding Group)が共同で保有する独立EVブランドメーカー。
(石田励示)
(米国、スウェーデン)
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