RCEP協定の国内批准、8月上旬までに実現へ

(カンボジア)

プノンペン発

2021年06月30日

ジェトロが6月23日にカンボジア商業省にヒアリングしたところ、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の国内批准について、8月上旬までに完了する予定であることが分かった。同省は21日、同協定批准承認法案を国民議会(下院)に提出したと発表していた。

同省と国民議会は同協定について、ASEANの各リーダーのコンセンサスに基づくイニシアチブだと評価。サプライチェーン拡大に伴う貿易と投資の促進は、新型コロナウイルス収束後のカンボジア経済立て直しに重要とした。

同省によると、国民議会と上院の順で議論を行って承認された後に、国王が公布して批准手続きを完了する(注)。

(注)RCEP協定第20章の最終規定では、各署名国は国内手続きを全て終えた後に、批准書または受諾書、承認書(以下、批准書)を寄託者であるASEAN事務局長に寄託することになっている。同協定は、ASEAN10カ国のうち6カ国と非ASEAN5カ国のうち3カ国の批准書が寄託者に寄託された日から60日後に発効する。

(井上良太)

(カンボジア)

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