6月7日から出入国と乗り継ぎにPCR検査陰性証明の電子認証が必要
(エチオピア)
アディスアベバ発
2021年06月04日
エチオピア保健省は6月2日、アフリカ疾病管理予防センター(アフリカCDC)が進める「トラステッド・トラベル電子認証」(TT電子認証)の導入を6月7日から始めると発表した。期限を7月1日までとして新制度に完全に移行する予定だ。
この制度は、これまでもエチオピア入国時に必須だった新型コロナウイルス感染の陰性証明書(PCR検査陰性証明書)を渡航前の時点で電子登録し、認証コード(TTコード)を取得するもの。TT電子認証に参加する登録機関でPCR検査を受診することで、TTコードが発給される。新型コロナウイルス予防のワクチン接種を受けた証明書がある場合にも電子登録する。TT電子認証を導入していない国では、国連開発計画(UNDP)が支援する「グローバル・ヘイブン・パートナーシップ」が提供するツールからPCR陰性証明書をアップロードすることで、電子認証コードを取得できる。
対象は、日本を含むアフリカ域内外の全ての出入国者で、エチオピアでの乗り継ぎも含む点に注意が必要だ。エチオピアに就航する旅客航空便を持つ航空会社には、出発地で搭乗前にこれらの認証を確認するよう求めている。エチオピア航空では、この制度の導入を2021年3月に発表済みだ(関連ブラック ジャック 賭け)。しかし、同航空のウェブサイト上では、今回の保健省の発表を受けた利用者向けの具体的な運用や案内はまだみられない。エチオピア航空同様にエチオピアと日本との往来でよく利用されるエミレーツ航空でも、ウェブサイト上に案内はまだない(いずれも6月3日時点)。
エチオピア国内の新型コロナウイルス感染の累計確認者数は6月2日までに27万2,036人。同日の新規陽性確認者数は246人(検査陽性率4.9%)となっている(保健省)。
(関隆夫)
(エチオピア)
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