ASEAN、海洋ごみに対するアクションプランを発表

(ASEAN)

ジャカルタ発

2021年06月08日

ASEAN事務局は5月28日、ウェブサイト上で「海洋ごみに対するASEAN大アクションプラン(2021-2025)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を発表した。2019年にタイ・バンコクで開催されたASEAN首脳会議において「バンコク宣言PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」が採択され、海洋ごみの削減に関する加盟国間での連携促進を目指していたが、今後は対策の具体化が期待される。

同アクションプランによると、2016年の1年間で廃棄物全体は2億4,300万トン、そのうち、プラスチック廃棄物は3,170万トンが排出されている(ASEAN6カ国合計)。バンコク宣言では、海洋ごみ削減に対する行動枠組みとして、「政策・計画の立案」「調査・研究」「啓発・教育」「民間セクターの参画」の4分野が設定されていた。今回のアクションプランには、各分野に対し「廃棄物の削減」「廃棄物回収強化・流出の最小化」「廃棄物再利用に向けた価値付与」の3つの観点から、計14個の具体的なアクションが盛り込まれた(添付資料表参照)。

アクションプラン発表に当たり、リム・ジョクホイASEAN事務総長は「基準策定やイノベーション、資金調達などによるアプローチが、地域間での連携強化に繋がると同時に、最終的にはASEAN各国レベルでの政策や実践が強化されるだろう」とコメントした。

(上野渉)

(ASEAN)

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