首都封鎖と原則外出禁止措置を2週間延長

(ラオス)

ビエンチャン発

2021年05月10日

ラオス政府は5月5日、首都ビエンチャンと他県との往来、首都での外出禁止などを含む都市封鎖を定めた首相命令第15号(以下、首相命令)の期限を5月21日午前0時まで約2週間延長する首相府告示(No.462/PMO)を出した。首相命令はラオス国内での新型コロナウイルス感染拡大を受け、当初、4月22日から5月5日までの予定で導入されていたもの(関連ブラック ジャック トランプ)。

パンカム・ビパワン首相は5月5日の会見において、4月22日からの首相命令の導入が、ラオス国内での新型コロナ感染拡大の抑制に一定の効果を上げたことに言及。一方で、医療体制の逼迫や、濃厚接触者などの追跡が不十分なこと、治療の遅れなどの事例が散見されることから、現状では感染拡大リスクを脱したとはいえず、首相命令の延長はやむを得ないと国民に説明した。同首相はまた、首相命令に従い、各県が独自に導入している県境などの往来制限、外出制限など(2021年4月30日記事参照)については、各県の事情に応じて講じるよう指示した。

ラオスでは、不法入国者を感染源とする市中感染が急増。過去2週間(4月23日~5月6日)、1日当たりの新規感染者数は平均77人となり、5月6日までの累計数は1,177人に上っている。

(岡田脩太郎)

(ラオス)

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