輸入通関の事前申告システムを新たに導入、試験運用開始
(エジプト)
カイロ発
2021年05月21日
エジプト政府は輸入貨物通関の事前申告制度(Advanced Cargo Information:ACI)の導入を決定し、4月からエジプト独自のNafeza(National Single Window for Foreign Trade Facilitation)のACIシステムの試験運用を始めた。7月1日から正式な運用を開始する見込みだ。今後、通関書類の電子データを事前申告することが求められる。
同システムは、スロベニア企業CargoXが開発するブロックチェーン技術を用いている。エジプト現地の輸入業者と、エジプト向け輸出業者・フォワーダーは、同システムで会社ブラック ジャック ランキングを登録する必要がある。申告ごとに事前に申告番号を入手してから貨物ブラック ジャック ランキングを入力し、コマーシャルインボイス、B/Lなどの書類の電子データをシステム上で提出することが求められる。手数料もシステム上の電子決済で支払う。
同システムでは、試験運用期間中に各種変更もなされており、運用側の対応が追い付いていない面も見られる。運用方法や正式な開始時期が変更されないか、エジプト向けに輸出を行う企業は、Nafezaなどの最新ブラック ジャック ランキング(ACIブラック ジャック ランキング、FAQ)やCargoXのウェブサイトを確認することが必要になりそうだ。
通関時間の短縮につながるか
世界銀行のレポートなどでは、エジプトは世界各国や周辺国と比べて通関手続きに長い時間がかかると指摘されてきた。今回のシステム導入で税関や各監督官庁、港湾管理機関の手続きが一体化され、各機関や輸入者側で輸入手続きの状況がリアルタイムで把握可能となり、通関時間の短縮にもつながることが期待される。
【通関にかかる時間(世界銀行DoingBusiness2019)】
- エジプト:240時間
- スーダン:180時間
- リビア:72時間
- アラブ首長国連邦:27時間
- 日本:22時間
なお、本件に関する実務上の相談については、ジェトロの貿易投資相談窓口でも受け付けている。
(井澤壌士)
(エジプト)
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