4月14日からラマダン月開始、治安・感染対策の双方に要注意

(バングラデシュ)

ダッカ発

2021年04月15日

イスラム教信仰者にとっての断食月(ラマダン月)が開始される。バングラデシュでは4月14日に始まり、期間は5月13日までの見込みだ。

ラマダン月およびその前後に世界中で多くのテロ事件が発生している。特に、金曜日は、イスラム教徒にとって集団礼拝日のため、モスク等宗教施設や群衆を狙ったテロや襲撃が行われるリスクがある。実際、2016年7月のラマダン時期の金曜日には、バングラデシュで、日本人を含む多数の外国人が犠牲となるテロ事件が発生した。

2021年は感染が拡大する新型コロナウイルス対策が重要となり、政府は対策のため14日からロックダウンを強化している。また、政府は12日、断食月開始前夜から断食月終了前日に継続して行われる夜の祈り(タラウィー)について、ソーシャルディスタンスの保持とガイドラインの順守を前提に、20人の人数制限付きでモスクでの実施を許可した。自社の従業員に対しは、モスクでの礼拝を控えるように協力を求めることも必要になるとみられる。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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