米テキサス南部で北米最大級のCCSプロブラック ジャック オンラインクトが進行

(米国)

ヒューストン発

2021年04月05日

米国の液化天然ガス(LNG)開発会社ネクストディケード(本社:テキサス州ヒューストン)および米国大手石油開発会社オキシデンタルの子会社オキシー・ローカーボン・ベンチャーズ(本社:テキサス州ヒューストン)は3月25日、テキサス州ブラウンズビル港で計画されているリオグランデLNGでの二酸化炭素(CO2)回収・貯留(CCS)プロブラック ジャック オンラインクトで連携すると発表した。

ネクストディケードは、3月初めに設立した完全子会社のネクストカーボンソルーションズを通じて、北米で最大級のCCSプロブラック ジャック オンラインクトに取り組む。年間500万トン以上のCO2(排出量の90%以上)の回収・貯蔵が見込まれる。

オキシー・ローカーボン・ベンチャーズは、リオグランデLNGプロブラック ジャック オンラインクトでのCO2を回収および輸送し、リオグランデ渓谷の地層にCO2を恒久的に貯蔵する。

ネクストディケードのマット・シャッツマン会長兼最高経営責任者(CEO)は「オキシー・ローカーボン・ベンチャーズと協力して、テキサス南部のCO2パイプラインおよびCO2の恒久的な貯蔵施設の設計・建造・運用ができることを喜ばしく思う」と述べている。両社の連携により、特にCCS技術の利用にかかるコストの削減を図ろうとしている。

世界的な石油・ガス開発企業が構成する「石油・ガス気候変動イニシアティブ」(OGCI、注)は3月30日、CCSを利用して、北米で最も炭素の排出が少ないリオグランデLNG施設を開発するネクストディケードへの投資を発表している。本投資の狙いは、優良な石油・ガス田が広がるパーミアン盆地およびイーグルフォード盆地から可能な限り低炭素なLNGを供給することだ。リオグランデLNG施設において、CCS技術の利用によるコスト削減を進めることに加え、炭素削減を実現するためのCCSの経済的および運営上の実現可能性を実証する。

オキシー・ローカーボン・ベンチャーズのリチャード・ジャクソン社長は「ネクストディケードと協力して、国際市場に低炭素LNGを供給できることをうれしく思う。オキシー・ローカーボン・ベンチャーズのCO2貯蔵ビジネスを拡大するだけではなく、他社のネットゼロ目標達成を支援するサービスを提供する上で重要なマイルストーンとなる」と述べている。

(注)Oil and Gas Climate Initiative。パリ協定を明示的にサポートし、気候変動への業界の対応を加速することを目的として、2016年に設置され、10億ドル以上のファンドを有している。構成メンバーは、アラムコ、シェブロン、エクイノール、エクソンモービル、ペトロブラス、シェル、トタルなど12社。

(沖本憲司)

(米国)

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