イラン統計センターが失業率とCPI上昇率を発表
(イラン)
テヘラン発
2021年04月08日
イラン統計センターは4月3日、イラン暦1399年第4四半期(2020年12月21日~2021年3月20日)の失業率を発表した。同発表によると、15歳以上の労働力人口の失業率は9.7%で、前年同期比で0.9ポイント改善した。他方、15歳以上の労働人口の総数は2,313万5,000人となり、前年同期に比べて30万人減少した。
18~35歳の年齢層での失業率は16.8%で、前年同期比で1.0ポイント改善しており、「新型コロナ禍」でも若干の改善がみられたとしている。またこのうち、15~24歳の年齢層(注)の失業率は23.6%と、他の年齢層と比較すると高くなっているが、前年同期比では2.1ポイント改善している。
また同発表では、15歳以上の労働人口の33.9%以上は週49時間以上働いているが、同人口の10.8%は、不況などの経済的要因により、残業を希望していたにもかかわらず、週44時間未満の労働時間になっていると報告している。
また、同センターでは3月21日、イラン暦1399年12月(2021年2月20日~3月20日)の消費者物価指数(CPI)上昇率を48.7%、1399年の年間のCPI上昇率を36.4%と発表している。同報告によると、「食品・飲料・たばこ」のグループの中で値上がりの大きかった商品は主に「肉」「砂糖・菓子」「油脂」、「非食品・サービス」のグループの中で値上がりの大きかった商品は主に「衣類・靴」「ホテル・レストラン」「家具・家庭用品」だった。
(注)オリジナル統計では、15歳からの記述となっている。
(鈴木隆之、マティン・バリネジャド)
(イラン)
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