タイ自動車研究所、ブラック ジャック ルール ディーラーに参加
(タイ、ASEAN)
バンコク発
2021年04月02日
タイ自動車研究所(TAI)のピシット・ランサリット所長は3月31日、ASEANの自動車製品の型式認証にかかる相互認証措置(APMRA)の発効に向けた試験的運用(トライアル・ラン)に参加申請したことを明らかにした(TAI発表)。同措置実施に向けてTAIの試験設備や技術人材が十分だと、ASEAN各国やASEAN自動車委員会(AAC)から承認を受けることを目指す。
今後、自動車製品・部品の検査や試験の増加が見込まれるため、バンプー工業団地(バンコクから東に約40キロ)内のTAIの自動車試験センターと、チャチュンサオ県サナムチャイケート郡(バンコクから東に約140キロ)にある工業省タイ工業規格局(TISI)の自動車・タイヤ検査研究イノベーション・センター(ATTRIC)の両試験場において、事業者支援を行う。
APMRAは、2021年1月16日にASEAN加盟10カ国により署名された。TAIによると、タイはASEANにおける自動車・同部品の産業集積地で、生産・輸出拠点でもあるため、APMRAから大きな恩恵を受けるという。APMRAでは、ASEAN自動車製品・部品作業部会(APWG)の下部にあるAACによって指定された技術サービス検査の結果を、各加盟国が受け入れると約束されている。
APMRAの下での検査結果を用いて、ASEAN各国の規制当局に対し、自動車製品・同部品を販売するための登録・ライセンス申請を行うことが可能となる。各国市場において再度、試験や抜き取り検査を行ったり、試験報告書や検査結果、マネジメントシステム証明書などを提出したりする必要がなくなる。
APMRAの発効の条件は、ASEAN加盟10カ国が批准するか、署名日から1年後となっている。APMRAの円滑な実施に向け、AACはASEAN自動車連盟(AAF)と共同で試験的運用を実施する予定で、各国の技術サービスによる試験結果を利用する。各国の試験センターが規制当局に提出している報告書が、ASEAN市場での登録・流通に適しているか判断する。試行期間は2021年11月ごろに終了する予定で、トライアルでの試験対象は以下のとおり。
- UNR41:自動二輪の騒音レベル
- UNR51:車両の騒音レベル
- UNR28:ホーン
- UNR13H:車両のブレーキシステム
(北見創)
(タイ、ASEAN)
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