自動車販売、商用車と新エネ車は3月として過去最多を記録
(中国)
上海発
2021年04月14日
中国自動車工業協会(CAAM)が4月9日に発表した2021年3月の自動車販売台数は、前年同月比74.9%増の252万6,000台だった。内訳をみると、乗用車が77.4%増の187万4,000台で、商用車は68.1%増の65万1,000台、うち新エネ車は3.4倍の22万6,000台となった。商用車と新エネ車は、いずれも3月の販売台数としては最高を記録した。新型コロナウイルス感染症が発生する前の2019年1~3月の累積販売台数と比較しても、商用車は26.9%増、新エネ車も72.2%増となった。一方、乗用車は、2019年1~3月の累積販売台数の比較では3.6%減にとどまった。
CAAMは、今後さらなる政策の深化と範囲の拡大が消費市場の継続的な回復をサポートするとの見方を示した。一方、急激な原材料価格の高騰が企業の製造コストを上昇させ、車載半導体など部品供給の逼迫が企業の生産にも影響を及ぼしている点にも注意が必要と述べた。その影響は、第1四半期よりも第2四半期により顕著になると見込んでいる。
車載半導体の不足について、CAAMの李邵華副秘書長は「2021年1~2月にかけて中国国内の自動車生産が5~8%減産した。車載半導体の不足は複数の要因によって引き起こされるため、短期的には市場以外の手段では解決できない。今後6カ月ないしは9カ月間は車載半導体の需給のミスマッチと不均衡は存在し続ける」と述べた(「証券時報」3月31日)。
(高橋大輔)
(中国)
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