政府がロックダウンに伴う新たな規制発表

(バングラデシュ)

ダッカ発

2021年04月05日

バングラデシュ政府は4月4日、感染が急拡大している新型コロナウイルスへの対策として、ロックダウンとそれに伴う新たな規制を発表した(添付のジェトロ仮英訳資料参照)。主なポイントは以下のとおり。

  • 政府は3月29日、国民に対し新たに18の行動指針を発表した中、感染拡大防止の徹底のため、4月5日午前6時から11日正午にかけて、新たに以下の規制措置を講じる。
  • 全ての公共交通機関と国内航空路線は上記期間、運航を停止する。ただし、日用品の運搬や製造・生産活動関連、緊急サービスに関しては、本措置の対象外とする。国際線(出入国)とその利用者についても対象外となる。
  • 医療、公共サービスなどの緊急性の高いサービスに従事する事業者や労働者などの移動については、適用外とする。それ以外の者の移動は規制される。
  • 生産活動を行う工場や建設作業については、上記期間も稼働を継続できることとする。また、各事業者はルールに基づき、自社の従業員の移動手段を手配することが可能。
  • 午後6時から翌日午前6時の間は原則として外出禁止とする。ただし、薬や生活必需品の調達、埋葬・火葬など緊急時は適用外とする。
  • 原則として、ショッピングモールを含む全ての店舗は閉鎖となる。ただし、健康ガイドラインの順守を条件に、卸売りやオンラインによるサービスに係る営業は可とする。また、生活必需品などの販売については、開放されたスペースで午前8時から午後4時までに限り、営業可能とする。
  • バングラデシュ中央銀行は銀行の営業形態(制限付き)について、別途方針を示す。
  • 本措置に違反する者に対しては、法的措置が講じられる。

政府発表によると、4月4日の国内新規感染者数は過去最多となる7,087人を記録した。

(山田和則)

(バングラデシュ)

ビジネス短信 2b27e0b527b22b24