COVAXファシリティー供与ワクチンの接種を開始
(ラオス)
ビエンチャン発
2021年04月07日
ラオスは4月2~3日、世界保健機関(WHO)などが立ち上げた「COVAXファシリティー」より供与された英国オックスフォード・アストラゼネカ製新型コロナウイルスワクチンの接種を、初めて首都ビエンチャンの国立ミタパープ病院において実施した。対象は医療従事者、60歳以上の者、基礎疾患を有する者、エッセンシャルワーカー、ブラック ジャック 遊び方への渡航が必要な者で、2日間で4,000人への接種が行われた。複数の在留邦人も接種を行った。12週間を隔てて2度目の接種が予定されている。
COVAXファシリティーからは、これまでにラオスに対してオックスフォード・アストラゼネカ製48万回分の供与が表明されているが、3月20日に第1便として13万2,000回分がラオスに到着した(3月22日付パサソン)。政府は4月中に、全国の病院での接種を開始する計画だ。また、これに先立ち、シノファーム製ワクチンは2020年に2,000回分がまずは中国政府から寄贈され、11月に医療従事者やエッセンシャルワーカー向けへの接種が開始された。その後、2021年2月8日に30万回分、3月31日に80万回分が中国政府から寄贈され(3月31日付ラッパッタナー)、3月上旬から全国での本格的な接種が開始されている。保健省によると、3月下旬までに輸送会社、ホテルや旅行業者などの民間事業者を含む11万人へ、少なくとも1度目の接種が実施された(3月31日付パテートラオ)。ロシア製ワクチン「スプートニクV」については、3月上旬に世界で44カ国目としてラオス政府はその使用を承認しており、その供給について協議が行われている(1月21日付MGRオンライン、3月4日付BFM.RU)。
さらに、ラオス政府は2021年中に総人口(約720万人)の20%相当(144万人)への接種を実施し、2023年には70%相当への接種を実施する計画。
なお、ラオスでは2020年3月に初の感染者を確認後、これまでに49人の感染が確認されている。うち、46人が完治しており、死者は報告されていない。
(山田健一郎)
(ラオス)
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