オークランドも警報レベル1に引き下げ、マスク着用義務は継続

(ニュージーランド)

シドニー発

2021年02月24日

ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相は2月22日、新型コロナウイルスの警報レベルについて、現在オークランドにのみ課されているレベル2の設定を、2月22日午後11時59分以降、その他の地域と同じレベル1へ引き下げると発表した。ニュージーランドは市中感染再発に伴い、4段階ある警報レベルを再び引き上げていた(2021年2月18日記事参照)。

レベル1への移行後は、集会人数制限が撤廃されるものの、社会的距離を保ち、衛生基準を守り、接触記録を残すことが求められる。また、電車、バス、フェリーなどの公共交通機関利用時や国内線搭乗時におけるマスク着用義務は、ニュージーランド全土で継続して実施するとした。

アーダーン首相は「今回の市中感染は、新型コロナウイルスがまだ私たちの周りに存在していることを再認識させるものだった」と述べた。また、「マスクの着用を生活の一部として定着させてほしい」と要請した。

なお、ニュージーランドでは2月20日、米国製薬大手ファイザーとドイツのビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンの接種が開始された。まずは、帰国者の隔離施設や検疫施設、税関や国境警備、航空会社の職員など1万2,000人を対象に、今後数週間にわたって接種を行う。

(住裕美)

(ニュージーランド)

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