2020年の新車販売台数、前年比15%減

(ケニア)

ナイロビ発

2021年02月04日

ケニア自動車工業会(KMI)によると、2020年の国内新車販売台数は前年比15%減の1万977台だった(添付資料図1参照)。月別では、前月比で大きく減少したのは3、4月で、5月を底に回復に転じた(添付資料図2参照)。3~4月は新型コロナウイルス感染拡大などの影響で部品や完成車の輸入が減少したが、各メーカーが市中銀行と連携して中小企業の自動車購入に対する長期低金利のローンを打ち出したことで、同年下半期には商用車の需要が回復した。国内のノックダウン生産(CKD)は商用車を中心に7,052台に上り、前年の6,894台を2%上回った。

メーカー別シェアでは、いすゞ自動車が39%で1位を維持した。販売台数は4,266台と前年比14%減だったが、新型コロナウイルス感染発生直後に新しい座席タイプのバスを発表するなど、情勢の変化にも柔軟に対応した。2位のトヨタは2,326台、三菱自動車は1,518台で3位となり、日系メーカーが新車販売台数の78%を占めた。また、ケニアから周辺国への輸出は114台で、前年の218台を48%下回った。

ケニアでの新規登録車数は年間約10万台で推移しており、そのうち約9割は中古車が占めている。新車販売は1万9,492台を記録した2015年以降は1万5,000台未満が続いている(添付資料表参照)。

(久保唯香)

(ケニア)

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