ハンガリー、免疫証明書の発行を決定

(ハンガリー)

ブダペスト発

2021年02月17日

ハンガリーのグヤーシュ・ゲルゲイ首相府長官は2月11日の定例記者会見で、新型コロナウイルス免疫証明書の発行を決定したと発言した。この証明書によって、どのようなメリットがもたらされるかなどの詳細についてはまだ決まっていないが、2月15日から行われる規制緩和に関する意見公募の項目に含めると説明した。

免疫証明書を取得できるのは以下3つのグループ。

  • 2回のワクチン接種を受けた人
  • 感染したものの、その後回復した人
  • 抗体検査によって抗体が確認された人

オルバーン・ビクトル首相は2月12日のラジオインタビューで、「予防接種、制限措置の解除、国の(経済活動の)再開は、問題を抱えたセクターにとって最大の助けとなる。少なくともワクチン接種を受けた、または治癒した人々がホテルやレストランのサービスを利用できれば、何万もの雇用を救うことができるだろう」と強調した。また、同首相は「このところ陽性者数の減少傾向は止まってしまい、増加し始めているので、国民にはあらためてルールの順守をお願いしたい。ただし、ワクチンは大量に手配しており、感染拡大傾向は今後改善していくことが予想されるため、これ以上の制限措置の強化は不要」と強調した。

(バラジ・ラウラ、末廣徹)

(ハンガリー)

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