大連市、金普新区の封鎖解除を発表
(中国)
大連発
2021年01月20日
中国の大連市疫情防控総指揮部は1月13日、「封鎖社区の解除関連業務の遂行に関する通知」を発表し、金普新区の5つの街道(注1)に発令している封鎖管理について、1月16日午前0時から解除の申請を受け付けるとした。
大連市では12月15日以降、新型コロナウイルスの感染者51人、無症状感染者32人が確認されたことを受け、金普新区の5つの街道で封鎖管理を実施してきた。同区には大手日系メーカーが多数進出している。封鎖で出勤が困難になり、生産活動に大きな影響を及ぼしていた。
大連市は1月9日以降、新規感染者(無症状感染者を含む)が確認されていないことから、1月16日から封鎖解除の申請の受け付けを始めた。封鎖解除に当たっては、各封鎖エリアと区レベル、市レベルにそれぞれ専門作業部会を設置し、封鎖管理の効果や解除後のエリア内外への再感染リスクなどを総合的に検討して判断するという。日系企業関係者の中では、当局は慎重に対応する姿勢を強調していることから、封鎖エリア内の従業員が通常出勤できる状態になるにはある程度の日数を要するとの見方が広がっている。
また、外国からの入国者に対する隔離措置も強化されている。入国から14日間の集中隔離後にPCR検査で陽性が判明するケースが見られることから、大連をはじめ遼寧省全体で7日間の自宅隔離措置(注2)を追加している。大連に入国し、他都市へ移動しない場合は、14日間とさらに7日間の隔離に加え、7日間の健康観察期間(注3)が必要となる。
(注1)村レベルの行政エリア
(注2)自宅隔離の環境が整わない場合には、引き続き集中隔離となることもある。
(注3)観察期間は原則として自宅待機。不要不急の外出、公共交通機関の利用が禁止される。
(重岡純)
(中国)
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