コートジボワール、英国とのEPAを批准、EUとの協定踏襲
(コートジボワール、英国)
アビジャン発
2021年01月07日
コートジボワール政府は12月23日の閣議で、英国との経済連携協定(EPA)批准法令を承認した。近く発効の運びとなる。両国は10月15日にロンドンで暫定EPAに署名した。同協定は、コートジボワールとEU間のEPA枠組みをおおむね踏襲している。英国のEU離脱(ブレグジット)に伴い、コートジボワールと英国間の貿易は、コートジボワールとEU間のEPAに基づく優遇関税の適用が2020年末で終了したが、新協定が発効すれば、コートジボワールは12月31日に英国のEU離脱移行期間が終了した後も、EPAのメリットを享受することが可能となり、両国間の貿易や投資へのマイナス影響を回避する。
両国の2019年の貿易動向をみると、英国はコートジボワールにとって、輸出では16位(シェア2.7%、金額2億9,880万ユーロ)、輸入では17位(シェア1.4%、金額1億3,340万ユーロ)の貿易相手国で、コートジボワール側の輸出超過となっている。主な対英輸出産品はカカオ、原油、木材、バナナ、天然ゴムなど、輸入産品は石油製品、自動車、機械・機器などとなっている。
(渡辺久美子)
(コートジボワール、英国)
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