2021年から輸入関税と特別税を減免へ
(カンボジア)
プノンペン発
2020年12月28日
カンボジア政府は12月16日付の政令で、2021年1月1日から輸入関税と特別税(注)を減免すると発表した。免税対象は96品目、減税対象は76品目で、品目ごとの措置の内容は次のとおり。
【輸入関税の減免措置】
- 飲料食品、太陽光発電設備の原材料13品目(関税7%→0%)
- 縫製産業、第一次産業などで使用される加工機器56品目(関税15%→0%)
- その他各産業で使用される原材料および加工機械60品目(関税15%→7%)
- 各産業で使用されるアルコール消毒剤の原料など6品目(関税35%→7%)
- 飲料や電気機器などの原材料および生産機械4品目(関税35%→15%)
【特別税の減免措置】
- 縫製、オートバイ生産などに使用される潤滑油16品目(特別税10%→0%)
- 冷蔵冷凍機器5品目(特別税10%→5%)
- 各種生産に使用される潤滑油8品目(特別税25%→0%)
- 医療用のアルコール消毒剤の原料3品目(特別税35%→0%)
- 80度以上のアルコール(特別税35%→15%)
これら減免措置は在カンボジア日系企業から歓迎されている。特に潤滑油は機械工業で不可欠な補材であり、カンボジア日本人商工会(JBAC)が官民合同会議でカンボジア政府に対し、特別税免税を長年要求していた。
(注)特別税(Special Tax):自動車やバイク、アルコール類、石油・歴青油およびその製品などを輸入した際に課せられる。カンボジアの輸入関税の詳細はジェトロ「カンボジア 関税制度」を参照。
(井上良太)
(カンボジア)
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