上海でオートメカニカ展示会開催、出展者と来場者が大幅減

(中国)

上海発

2020年12月11日

アジア最大規模の自動車部品・自動車用品の展示会「第16回オートメカニカ」が12月2日から5日まで、上海の国家会展中心で開催された。今回の展示面積は28万平方メートル、29カ国・地域の3,845の企業・団体が参加した。新型コロナウイルスによる外国からの出張者の制限などもあり、展示規模は前年より大幅に縮小した(添付資料表参照)。

11月20~23日に上海市の浦東地区で6例の新型コロナウイルス感染事例を確認、上海市から市外への移動に際し、最終目的地などでPCR検査の陰性証明を求められた。こうした移動制限が来場者の減少につながったとみられる。

主催者の法蘭克福展覧(香港)の周劭闌副総経理は「オートメカニカ上海は全世界に影響力を持つ展示会であり、開催すること自体が非常に意味のあること」とした上で、「展示会の防疫対策を確保し、新たにオンラインとオフラインを融合したサービスモデルを開拓し、多くの国内外の企業にビジネスチャンスを提供し続けていく」と、公式サイトでコメントを発表している。今回の展示会ではオンライン商談のほかにも、62のフォーラムや関連イベントがオンラインとオフライン形式で行われた。

展示会に参加した日系企業関係者からは「新型コロナウイルス感染があったものの、自動車メンテナンスに関するニーズは高く、今年の成約も順調だった」との声もあった。次回は上海国家会展中心で2021年11月24日から27日まで開催される。

写真 日本企業の出展風景(ジェトロ撮影)

日本企業の出展風景(ジェトロ撮影)

写真 オートメカニカ会場の様子(ジェトロ撮影)

オートメカニカ会場の様子(ジェトロ撮影)

(侯恩東)

(中国)

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