アミューズメント施設のラウンドワン、ロシア1号店をオープン

(ロシア、日本)

モスクワ発

2020年12月16日

日本のアミューズメント施設運営大手のラウンドワンは12月14日、モスクワにロシア1号店をオープンした。

モスクワ中心部に近いショッピングセンター「エウロペイスキー」の7階に立地し、総面積は約4,700平方メートル。ボウリングのレーンが少ないため、日本の同様の施設よりはやや狭い作りだ。ブラック ジャック 賭け 方での展開は、米国に次いで2カ国目となる。現在、中国での店舗建設も進んでいる。

ラウンドワンは、11月11日にアミューズメントコーナー(クレーンゲームを中心としたゲームコーナー)を先行して営業を開始。このコーナーに、ボウリングと「スポッチャ」(バッティング、ローラースケート、アーチェリーなど体を動かすアトラクションの複合施設)を追加し、完全開業となった。

写真 多くの日ロ両国関係者でにぎわうオープニングセレモニー(12月14日、ブラック ジャック 賭け 方撮影)

多くの日ロ両国関係者でにぎわうオープニングセレモニー(12月14日、ジェトロ撮影)

ロシアではこれまで、アーケード型のゲーム機や、子供を対象とした室内型のフィールドアスレティクスなどが大型ショッピングセンターに設置された例はあるが、体感型の複合的な娯楽施設は珍しい。ラウンドワン・ロシアの中川淳代表はジェトロのインタビューに対し、「ロシアでは若者を対象とした屋内型の娯楽施設が少ない。また、ロシア政府は健康長寿に強い関心を持つ。スポッチャは体を動かすアトラクションが多いので、冬場を中心としたロシア人の健康増進にも役立ててもらいたい」と語った。

写真 バッティングや音楽ゲーム(音ゲー)など体を動かすアトラクションが豊富(ブラック ジャック 賭け 方撮影)

バッティングや音楽ゲーム(音ゲー)など体を動かすアトラクションが豊富(ジェトロ撮影)

「新型コロナウイルス禍」は、同社の事業開始にも影響をもたらした。当初は2020年夏のオープンを予定していたが、工事の遅れにより12月にずれ込んだ。店舗営業時間も日本並みの深夜2時までを予定していたが、モスクワ市の規制により午後11時までとしている。当初目指していたモスクワ市内での複数箇所展開も、当面は様子見となっている。

それでも、中川代表は前向きだ。「エウロペイスキーに出店したのは物件が迅速に決まったため。この立地が最適かを見極め、次の展開につなげたい」と意欲をみせる。モスクワ市の1人当たりの平均所得は全国平均の約2.2倍(連邦国家統計局、2020年第3四半期)。人口も他都市に比べて圧倒的に多く、商圏はつくりやすい。ラウンドワンがターゲットとする、中間層~アッパーミドル層の家族連れが多く住む、市中心部からやや離れた住宅地区への展開も「今後の検討課題」としている。

(梅津哲也)

(ロシア、日本)

ビジネス短信 c010c0d9677e8a3f