TOYO TIRE、セルビア工場の起工式開催

(セルビア)

ウィーン発

2020年12月21日

TOYO TIREは12月15日、セルビアの首都ベオグラード市近郊のインジヤ市で、同社セルビア工場(関連実写 版 ブラック ジャック)の起工式を行った。式典にはアレクサンダル・ブチッチ大統領ら政府関係者と、勝亦孝彦・駐セルビア日本大使やTOYO TIRE関係者が出席、同社社長の清水隆史氏も日本からリモートで参加した。

ブチッチ大統領はあいさつで「将来、TOYO TIREのセルビア工場からの輸出額は2億4,000万ユーロに上り、同社はセルビアで最も重要かつ強力な輸出企業の1つとなり、セルビア経済の発展に大きく貢献することになるだろう。また、新たな日本企業のセルビアへの投資につながることを期待する」と述べた。さらに「本件は日本からセルビアへの投資額としては過去最高の3億8,200万ユーロ、560人の従業員の新規雇用を見込んでいる。新型コロナウイルス禍で困難なこの時期に、TOYO TIREの欧州初となるセルビア工場の起工式を迎えられたことを祝福するとともに、強力かつ大規模な投資を行う有名な日本メーカーが1つでもセルビアに存在することを誇りに思う」とも語った。

清水社長は「工場は2022年4月に完成予定で、2023年には年間500万本のタイヤを生産する計画だ。欧州はもとより中東やアフリカ、北米市場に供給される」と述べるとともに、「セルビア工場では最新技術を駆使し、エネルギー効率の高い方法で、高品質かつ価格競争力のある製品の生産を行っていく」と語った。

なお、12月15日付の現地紙「eKapija」は、国家助成管理委員会は今回の投資に対して、4,100万ユーロの補助金を拠出することを認可していると報じた。

(鈴木秀男)

(セルビア)

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