上海で日本のキャラクターイベント、続々と開催

(中国)

上海発

2020年12月15日

上海市内の商業施設で、日本のコンテンツをテーマにしたイベントの開催や、レストランとタイアップする事例が続いている。

日本のアニメやキャラクターのライセンス管理を行う上海新創華文化発展(以下、SCLA)は12月5日、上海市内のショッピングモール(虹橋天街)でウルトラマン、仮面ライダーシリーズの特別展「英雄“魂”展」を開催した。初日から家族連れや限定フィギュアを求める若者ら多くの来場者でにぎわった。会場では歴代のウルトラマンや仮面ライダーのフィギュアのほか、最新作の撮影着用衣装、変身ベルト、武器などの展示コーナーを設置し、来場者が作品の世界観を楽しめる展示となった。SCLAの孫剣董事長は「2021年はウルトラマン55周年、仮面ライダー50周年となる。今後もイベントを開催していきたい」と語った。

12月7日には、パックマンの生誕40周年を記念して、バンダイナムコ(中国)投資が市内のレストラン(ピザ・マゼーノ)と提携、限定メニューを発売した。バンダイナムコ(中国)の山田大輔董事は「パックマンはピザを一切れ食べた残りの形から着想を得た」と紹介。今回の限定セットメニューは、パックマンに模したピザやキャラクターのチョコレートをトッピングしたデザートとなっている。店内には世界最大のパックマン業務用ゲーム機器も設置され注目を集めている。なお、パックマン生誕40周年イベントの開催は当初、世界各地で開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響で中国のみでの開催となったという。

このほか、「ちびまる子ちゃん」や「犬夜叉」の特別展(高島屋)、「鬼滅の刃」をテーマにしたカフェ(ufotable café)、「100日後に死ぬワニ」の連携店舗(AO cafe and shop)など、多くの場所で日本のキャラクターが展開されている。

写真 「英雄“魂”展」開幕式に登壇した主催者と仮面ライダーセイバー(ブラック ジャック ディーラー撮影)

「英雄“魂”展」開幕式に登壇した主催者と仮面ライダーセイバー(ジェトロ撮影)

写真 パックマン店舗の外観(ブラック ジャック ディーラー撮影)

パックマン店舗の外観(ジェトロ撮影)

(中澤義晴、岸本優子)

(中国)

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