ガーナ大統領選挙と国民議会選挙、おおむね平和裏に投票終了

(ガーナ)

アクラ発

2020年12月08日

ガーナで国政選挙(大統領および国民議会)の投票が12月7日に行われた。大統領選挙は、現職の新愛国党(NPP:New Patriotic Party)アクフォ=アド氏と前職の国民民主会議党(NDC:National Democratic Congress)ジョン・マハマ氏が有力候補と目され、計12人の候補に対する国民による直接投票となった。投票は午前7時~午後5時で終了し、24時間以内には結果が出そろうとの見通しを選挙管理委員会が示している。一部地域の投票所などでは警察が出動する騒ぎがみられたが、おおむね平和裏に投票を終えた。

アクフォ=アド氏とマハマ氏は、過去2012年(マハマ氏の勝利)、2016年(アクフォ=アド氏の勝利)の選挙で対決しており、今回で3回目となる。過去の両氏への投票は約97%を占め、国民がよく知る2人の決選に注目が集まる。

国民議会選挙では、両氏が所属する2大政党の人気が高く、現在は275議席のうち、NPPが169、NDCが106だが、両党にとっては、今後の安定政権運営に向けて議席数をどの程度確保できるかも重要になってくる。

今回の選挙では、過去最高の約1,700万人が選挙登録を済ませ(2016年は約1,571万人)、初めて投票する約263万人の若者層をいかに取り込むかも重要なカギとなる。また、前回の選挙時と比べて州の数は10から16に増えたことも、支持基盤の州・地域の分布に変化をもたらしうる要素になる。

(関根広亮)

(ガーナ)

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