新型コロナの感染拡大が加速、各市が行動規制を強化
(コロンビア)
ボゴタ発
2020年12月22日
コロンビアでは、クリスマスシーズンを迎え、新型コロナウイルスの感染拡大が加速している。12月18日には1日当たりの新規感染者1万3,277人、死者232人を記録し、アクティブ感染者数(注)8万3,971人、累計死者数は4万19人に達した。感染が広がっている都市では、各市長が行動規制を強化し始めている。
首都ボゴタのクラウディア・ロペス市長は12月15日、クリスマスおよび年末年始の新型コロナウイルス感染拡大を防止するため、条例276号を発表した。同条例では、主に次の規制が定められた。
- クリスマス時期に家族での集まりを計画している者は事前に8日間の自主隔離を行う。
- 家族での集まりは近親者のみだけで行い、10人以上の集まりは禁止。
- 午後10時以降のレストランやバーなどでの酒類提供は、ICU(集中治療室)空床率が30%以下の間は禁止。
- 12月15日から2021年1月15日まで、ICUの使用が必要な外科手術は、緊急でない場合に中止または日程変更する。
第2の都市メデジン市のダニエル・キンテロ市長は12月16日、12月25~26日および12月31日~2021年1月2日の午前0時から午前6時まで、夜間外出禁止令を発令すると発表した。同市のICU占有率は83%を超えている。西部カリ市では、2020年12月16~23日に身分証番号によるスーパーマーケット、商業施設、銀行などの入店規制、午後11時から午前5時までの夜間外出禁止、午後10時から午前5時までの酒類販売禁止などの措置が導入された。カリブ海の観光都市カルタヘナは12月1日~2021年1月16日に、感染者が特に多い11地区において午後8時から午前6時までの夜間外出禁止令および酒類販売禁止令を発令している。
(注)感染者数から、回復者数と死者数を除いた数。
(茗荷谷奏)
(コロンビア)
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