米大統領選、バイデン氏がウィスコンシン州とミシガン州で僅差の勝利
(米国)
シカゴ発
2020年11月05日
11月3日に投開票された米国大統領選挙では、中西部12州(注)の激戦州で終盤まで接戦が繰り広げられた。投開票日の3日には、現職で共和党のドナルド・トランプ大統領がアイオワ州(選挙人6人)とオハイオ州(18人)で、民主党のジョー・バイデン候補がミネソタ州(10人)で、それぞれ勝利を確実にした。
また、伝統的に民主党州であるものの2016年の大統領選でトランプ大統領が勝利したウィスコンシン州(10人)、ミシガン州(16人)では、当初、トランプ大統領が優勢だったが、都市部の郵便投票などの開票が進むにつれてバイデン氏が優勢となった。複数の現地報道によると、4日午後には両州でバイデン氏が僅差で勝利を確実にした。一方、トランプ陣営は4日に、ミシガン州での集計停止と集計の再確認の機会を要求する訴訟をミシガン州裁判所に提起した。同陣営は、ウィスコンシン州でも集計結果に深刻な疑いを生じさせる報告があったとして、再集計を直ちに求める構えをみせている。
上院選では、中西部7州で選挙が行われた。カンザス州では、共和党のパット・ロバーツ氏の引退に伴い、共和党の下院議員(カンザス州第1選挙区)であるロジャー・マーシャル氏が立候補し、議席獲得を確実にしている。その他の州では現職が再選を果たした(添付資料表1参照)。
下院選では、ミネソタ州第7選挙区で民主党現職のコリン・ピーターソン氏、アイオワ州第1選挙区で民主党現職のアビー・フィンケナウアー氏が、それぞれ共和党候補に敗北した。その他の州では議席数の変動はみられないが、未確定の選挙区も存在している(添付資料表2参照)。
(注)アイオワ、イリノイ、インディアナ、ウィスコンシン、オハイオ、カンザス、サウスダコタ、ネブラスカ、ミシガン、ミズーリ、ミネソタ、ノースダコタの12州。
(藤本富士王)
(米国)
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