10月のコミュニティー隔離措置を発表

(フィリピン)

マニラ発

2020年10月01日

フィリピン政府は9月29日、新型コロナウイルス対策として10月のコミュニティー隔離措置(注)を発表した。ルソン地方のマニラ首都圏とバタンガス州、ビサヤ地方のバコロド市、イロイロ市、タクロバン市、ミンダナオ地方のラナオ・デル・スル州、イリガン市は比較的緩やかな隔離措置GCQ、その他の地域は最も緩やかな隔離措置MGCQが適用される。バコロド市とラナオ・デル・スル州では9月8日から30日まで、イロイロ市は9月25日から10月9日までの予定で比較的厳格な隔離措置のMECQが敷かれたが、いずれも10月からGCQに緩和された。

なお、ラナオ・デル・スル州都マラウィ市では、2017年5月から10月にフィリピン軍とイスラム武装集団の戦闘があり、今も復興作業が続いている。

また、ミンダナオ地方の主要都市ジェトネラル・サントス市は、政府が9月中はMGCQを適用したにもかかわらず、感染拡大に危機感を強めた市政府が独自に9月13日から27日までGCQを敷いていた。地方自治体が独自で隔離措置を決める珍しい例となったが、10月以降はMGCQが適用された。

フィリピンの累計感染者数は9月26日に30万人を突破したが、回復者数も増えており、9月以降、現在まで感染者数は4~6万人の間を推移している。死亡者数は9月22日に5,000人を超えた。

(注)最も厳格な隔離措置から順に、ECQ(強化されたコミュニティー隔離措置)、MECQ(修正を加えた、強化されたコミュニティー隔離措置)、GCQ(一般的なコミュニティー隔離措置)、MGCQ(修正を加えた、一般的なコミュニティー隔離措置)となる。詳細は9月29日付更新資料を参照。

(石原孝志)

(フィリピン)

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