米テスラ、中国産EV「モデル3」を欧州に初輸出へ
(中国、米国)
上海発
2020年10月26日
米国の電気自動車(EV)メーカー・テスラは10月19日、上海工場で生産したEVの欧州向け輸出を開始すると発表した(「上海證券報」2020年10月20日)。第1陣として、10月27日にセダン「モデル3」を積み込んだ運搬船が上海港から出港予定で、11月末にはベルギー港に到着する見込み。「モデル3」はドイツやフランス、イタリア、スペイン、ポルトガル、スイスなどで販売される見通しだ。
上海工場はテスラが米国外で初めて設けたギガファクトリーで、「モデル3」を生産する1期目が2019年末に操業を開始、「モデルY」を生産する2期目の工事が行われている。車載電池や駆動用モーターなどコア部品の製造工場も建設予定だ。上海工場の週当たりの生産能力は2019年末時点で約2,000台だったが、操業再開後の3月には約3,000台に、直近では約5,000台に達した。2020年の年産目標を15万台としている。
(劉元森)
(中国、米国)
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