最大警戒地区のレストランに新たな衛生プロトコルを適用
(フランス)
パリ発
2020年10月07日
フランス連帯保健省は10月5日、最大警戒地区のレストランに適用される衛生対策措置の強化を発表した。新型コロナウイルス感染症の再拡大を受け、政府は首都パリとその近郊3県(オー・ド・セーヌ県、セーヌ・サン・ドニ県、バル・ド・マルヌ県)を警戒強化地区から最大警戒地区に引き上げ、レストランが営業を継続する際の条件として新たな衛生プロトコルを順守することを求めた(2020年10月6日記事参照)。
公衆衛生高等評議会(HCSP)の勧告により、最大警戒地区のレストランに求められる新たな衛生プロトコルに盛り込まれた主な措置は以下のとおり。
【感染防止行動規範の順守と物理的距離の確保】
- テーブルごとの間隔を1メートル以上確保すること
- 従業員のマスク着用(プラスチック製バイザーなどマスク以外の保護具の使用は禁止)
- 利用客についても飲食時を除き店内でマスクを着用
- 各テーブルの最大人数を6人に制限
- Stop Covid(接触確認アプリ)の利用を推奨
【店舗の運営管理】
- 連絡先ノートを入り口に設置し、利用客に連絡先の記入を求めること(接触が疑われる場合の追跡に利用、データは14日後に破棄)
- インターネットや電話による事前予約の推奨
- 最大収容人数の表示(店の外またはウェブサイト上に掲載)
- 店頭および利用しやすい場所(理想的には各テーブル)にアルコール消毒液を設置
- テーブル会計の義務付け
【利用客の移動の管理】
- 店内での人の移動を抑制(例:トイレ利用の際の移動や店舗への出入りなど)
- クロークの一時的な閉鎖
- 店舗内外での立ち飲みの禁止
【既存対策の再徹底】
- 店内での着席の義務付け
- ホールスタッフの手袋着用の禁止
- 複数の客が触れる可能性があるもの(本、玩具、新聞、卓上塩入れなど)は設置しない
同衛生プロトコルは10月6日から適用され、一般的なレストランのほか、カフェテリアやその他のセルフサービス店、ファーストフード店も適用の対象となる。
(浅見武人)
(フランス)
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