ドバイ万博、地球環境保護をテーマとした「プレ万博」開催

(アラブ首長国連邦)

ドバイ発

2020年10月30日

2020年ドバイ国際博覧会(新会期:2021年10月1日~2022年3月31日)(以下、ドバイ万博)を主催するドバイ万博公社(以下、公社)は10月20、21日の2日間、地球環境をテーマとしたライブ配信「気候・生物多様性ウィーク外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を公社の公式YouTubeアカウント外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます上で実施した。

今回のオンラインイベントは、公社が「プレ万博」と銘打って開催しているシリーズ(ドバイ万博まであと1年、ブラック)の第2弾だ。世界各地からパビリオン関係者や有識者がウェブ上で登壇し、気候変動、水資源や生物種の保護といった地球規模の環境課題に対する問題意識や解決方法などを共有した。気候変動担当の国連青少年アドバイザリー・メンバーのニスリーン・エル・サイム氏は「次世代の声」を取り上げたセッションの中で、「世界のかつてのバランスが崩れ、多くの生物種が失われ始めている。このままでは未来は今と異なってしまう」と強い危機感を示し、今こそ行動を起こす時だと訴えた。

「プレ万博」と合わせ、ドバイ万博の環境保全に向けた新しい取り組みも相次いで発表されている。公社は万博の公式協賛企業であるドバイの港湾管理会社DPワールドとともに、英国の学術団体ロンドン動物学会(ZSL)と協業することを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。3者は万博を舞台として、野生動物や生態系の保護や回復のための活動を喚起する「Conservation for Hope」と題したイニシアチブを仕掛けていく。また、公社とDPワールドは、英王室のウィリアム王子が2020年に創設した顕彰「アースショット賞」(注)の「グローバル・アライアンス・ファンディング・パートナー」になったことも発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。同賞の掲げる「向こう10年間で地球環境を回復させる野心的な活動」に資金提供も含めて関与していく。

ドバイ万博では、その開催理念の1つに「持続可能性」を掲げており、地球環境保護は最も重要なテーマの1つとなっている。

(注)アースショット賞の評議委員には、日本の宇宙飛行士の山崎直子氏も名を連ねている。山崎氏はドバイ万博の日本館PRアンバサダー外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますも務めている。

(田辺直紀、安井梓)

(アラブ首長国連邦)

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