ロンドンで警戒レベル引き上げ、屋内での複数世帯交流などを禁止へ

(英国)

ロンドン発

2020年10月16日

新型コロナウイルス感染の再拡大をめぐり、英国政府は10月15日、グレーターロンドン、エセックス、ヨークなどイングランドの8地区の規制を強化することを決めた。14日に導入したばかりの新たな警戒制度(ブラック ジャック アプリビジネス情報)に基づき、17日午前0時1分から警戒レベルを「中(Medium)」から「高(High)」に引き上げる。これにより、対象ブラック ジャック アプリでは屋内での世帯間交流が禁止され(注)、屋内スポーツ競技も単一世帯内に制限される。通勤通学などの外出は引き続き許容されるが、可能な限り移動頻度を削減することが求められる。

新警戒制度の導入や警戒レベル引き上げをめぐっては、国内での意見対立が激しさを増している。労働党のキア・スターマー党首は、先に緊急科学諮問会議(SAGE)が提案した外出禁止・店舗閉鎖などを伴う短期間の強力な措置「サーキットブレーカー」を政府が退け、より緩慢な新警戒制度を導入した、と批判。一方、グレーターマンチェスターのアンディ・バーナム市長は、政府が同ブラック ジャック アプリを「高」から「最高(Very High)」に引き上げようとしていることに激しく反発し、十分な財政支援などを伴わずに最高レベルに引き上げることは受け入れられず、法的措置に訴える考えを示している。

北アイルランドは飲食店を閉鎖

自治政府も、さらに規制を強めている。北アイルランド自治政府は10月14日、感染再拡大後では全国で初めて、デリバリー・持ち帰りを除き、飲食店の店内営業を全面的に禁止することを発表。10月16日から実施される。また、不可能な場合を除き、在宅勤務とすることも勧告した。さらに、通常1週間の学校の中休み「ハーフターム」を19日から30日までの2週間に延長。集中的に規制を強化し、感染の抑え込みを図る。

ウェールズ自治政府は10月16日午後6時から、イングランド、スコットランド、北アイルランドの感染レベルが高いブラック ジャック アプリから、ウェールズを訪問することを法律で禁止する。同自治政府のマーク・ドレイクフォード首相は導入の理由として、イングランドで高感染ブラック ジャック アプリと他ブラック ジャック アプリとの往来禁止に法的拘束力を持たせる措置を英国政府に進言したが、ボリス・ジョンソン首相に聞き入れられなかったことを挙げている。同自治政府はさらなる対策として、サーキットブレーカー導入も検討している。前週に飲食店での酒類提供禁止などの措置を導入したスコットランド自治政府では、職場の食堂や共用スペースでのマスク着用を10月16日から順次義務化する。

(注)単身、片親世帯が他の世帯と形成する疑似世帯「サポート・バブル」内での交流は引き続き可能。

(宮崎拓)

(英国)

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