激戦のジョージア、オハイオでバイデン氏リード、米大統領選世論調査
(米国)
米州課
2020年10月15日
米国コネチカット州のキニピアク大学は10月14日、大統領選挙での激戦が予想されるジョージア(以下、GA)、オハイオ(以下、OH)両州で実施した世論調査(注1)結果を発表した。それによると、大統領選の直接対決を想定した設問で、ジョージア州では、民主党の前副大統領ジョー・バイデン氏が共和党のドナルド・トランプ大統領を7ポイントリードした(バイデン氏51%、トランプ氏44%)。オハイオ州では、バイデン氏が1ポイントと僅差だがリードした(バイデン氏48%、トランプ氏47%)(注2)。
トランプ大統領の仕事ぶりについて聞いたところ、両州で「不支持」が「支持」を上回った(GA州:「支持」45%、「不支持」53%、OH州:「支持」47%、「不支持」51%)。
トランプ大統領の新型コロナウイルス対応についても、両州で「不支持」が「支持」を上回った(GA州:「支持」44%、「不支持」54%、OH州:「支持」46%、「不支持」51%)。
トランプ大統領の健康状態に不信感
トランプ大統領の健康状態に関して、本人が真実を語ると思うかという問いに対しては、「いいえ」がGA州で59%、OH州で56%と、ともに半数を超えた。一方、バイデン氏の健康状態について、本人が真実を語ると思うかという問いに、「はい」がGA州で50%、OH州で51%とほぼ半数だった。
希望する投票方法を聞いたところ、GA州では、選挙当日の投票希望が31%、郵便投票・不在者投票が30%、早期投票(注3)が39%、OH州では、選挙当日の投票希望が47%、郵便投票・不在者投票が30%、早期投票が21%だった。
新型コロナウイルスの感染防止のためにも、今回の選挙では有権者が早期投票を希望する傾向にあり、既に1,500万人が投票を済ませたという。GA州では早期投票の初日に11時間待ちの列ができた(「ワシントン・ポスト」紙電子版10月15日)。
(注1)調査実施時期は10月8~12日。対象者はジョージア州の有権者1,040人、オハイオ州の有権者1,160人。
(注2)リアル・クリア・ポリティクスの9月30~10月13日の全国世論調査平均値では、バイデン氏の支持率は51.5%、トランプ氏は42.3%。
(注3)実施されない州もあるが、選挙日前早期に公共の場で投票できる制度。
(松岡智恵子)
(米国)
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