イラン税関、2020年度上半期の非石油部門貿易額を発表
(イラン)
中東アフリカ課
2020年10月15日
テヘラン商工鉱業農業会議所のウェブサイト(10月3日付)によると、イラン税関は2020年度上半期(イラン暦1399年第1月~第6月:西暦2020年3月20日~9月21日)の非石油部門の貿易額を発表。輸出は135億6,600万ドル、輸入は167億8,300万ドルで、貿易総額は303億4,900万ドルとなった。
同会議所のウェブサイト(2019年10月9日付)によると、2019年度上半期(イラン暦1398年第1月~第6月:2019年3月21日~9月22日)の非石油部門の輸出は209億4,800万ドル、輸入は212億2,100万ドルで貿易総額は421億6,900万ドルだったことから、2020年度上半期は前年同期比で輸出が35.2%減、輸入は20.9%減で、総額では28.0%減になったとみられる。
非石油部門の輸出相手国は上位から、中国(37億900万ドル)、イラク(29億7,100万ドル)、アラブ首長国連邦(UAE)(19億3,300万ドル)、アフガニスタン(11億300万ドル)、トルコ(7億3,100万ドル)で、前期(2019年度下半期)と同じ順位だった。主要な輸出品目はポリエチレン、天然ガス、液化プロパン、その他の軽油だった。
輸入相手国は上位から、中国(42億9,500万ドル)、UAE(39億6,100万ドル)、トルコ(18億1,400万ドル)、インド(10億9,700万ドル)、ドイツ(8億3,500万ドル)だった。品目としては、7割以上を生活基礎用品が占め、残りは主に原材料や機械、生産ユニットの部品だった。
イラン貿易振興庁(ITPO)のハミッド・ザドブーム長官は2020年度上半期の貿易額の減少の要因の1つとして、国境を接する近隣諸国との貿易が大きな割合を占めるイランにとって、新型コロナウイルス感染拡大による国境封鎖の影響が大きかったことを挙げている(10月12日付イラン貿易振興庁ウェブサイト)。
(稲山円)
(イラン)
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