カタール航空、9月2日からドーハ経由で欧州35都市へ運航再開
(カタール、中東、欧州)
中東アフリカ課
2020年09月03日
ジェトロが9月2日に行ったカタール航空へのヒアリングによると、同航空は9月2日以降、添付資料のとおり、ドーハ経由で欧州35都市への運航を再開している。日本(成田)からドーハ行きの便は毎日運航していることから、欧州に新たに赴任する日本人駐在員にも利用されているという。
新型コロナウイルスの影響で航空各社の運航停止措置が取られているが、欧州については、特に日本からの直行便が運休しているスペインやイタリアなどの国へ渡航する際には、欧州でのシェンゲン協定(注)加盟国間での乗り継ぎを避けて、中東経由での渡航を選択する例も増えているもようだ。
また、カタールへの入国には事前申請やPCR検査証明書の提出などが必要となるが、日本発着便からハマド国際空港で乗り継ぎのみ行う場合には、申請や書類提出などの制限はなく、平時の乗り継ぎと同様となっている(9月1日付在カタール日本大使館ウェブサイト)。安全対策(感染防止)面から、到着・出発時のサーマルスクリーニング(搭乗者の症状検査)や、1.5メートルのソーシャルディスタンシング、消毒やマスク着用などが行われるのみとなっている。
なお、添付資料には主な欧州の就航都市名が掲載されているが、同社のウェブサイト上では全ての就航都市を掲載しており、併せて確認されたい。
(注)シェンゲン協定とは、加盟している欧州国家間では出入国検査なしで国境を越えることを許可する協定。日本を含む非加盟国以外から乗り継ぎ便を利用して加盟国に入る場合、最初に入るシェンゲン協定加盟国で入国検査を受けるが、新型コロナウイルス感染の影響によってその入国が認められないケースがあるため、避ける例が増えている。
(米倉大輔)
(カタール、中東、欧州)
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