タイ保健省、食品関連告示案に対する意見を公募
(タイ)
バンコク発
2020年09月04日
タイ保健省食品医薬品局(FDA)は現在、食品関係の告示案5本について、意見公募を行っている。9月に意見公募が締切りとなる4本の概要は以下のとおり。なお、残りの1本は、保健省告示第280号(2004年)「ハーブティー」(英語仮訳)を見直し、タイハーブ(サムンプライ)法で定められている健康食品の規定内容と重複しないよう、ハーブティーに求められる品質・規格を定め直す告示案で、10月22日までFDAウェブサイトで意見公募中。
(1)食品に使用することを禁じる植物、動物、または植物もしくは動物の部位
- 現在、保健省告示第378号(2016年)「食品に使用することを禁じる植物、動物、または植物もしくは動物の部位」により、73種類の植物などの食品への使用禁止が定められている。
- 同告示を改正し、アロエベラなどを加え、80種類の植物などを使用禁止とする告示案(日本語仮訳(0.0B))について、2020年9月21日までFDAウェブサイトで意見公募中。
(2)麻の実、麻実油、麻実タンパク質、および麻の実、麻実油または麻実タンパク質の成分を含む健康補助食品
- 新たに政府が特別に規制する食品とし、求められる品質や規格、製造方法、ラベル表示などを規定する告示案(日本語仮訳(0.0B))について、2020年9月21日までFDAウェブサイトで意見公募中。
- 麻を換金作物として奨励および開発するという政府の政策などを踏まえ、食品に使用される場合に備えるという趣旨のもの。
(3)チョコレートおよびチョコレート製品
- 品質・規格が政府により管理される食品となっており、現在、保健省告示第83号(1984年)「チョコレート」(英語仮訳)および保健省告示(2011年)「チョコレート(第2版)」(英語仮訳)により、品質・規格が定められている。
- 両告示を廃止し、成分の重量比率を変更して品質・規格を規定することなどを内容とした告示案(日本語仮訳(0.0B))について、2020年9月30日までFDAウェブサイトで意見公募中。
(4)ココア豆から得られる製品
- 新たに品質・規格が政府により管理される食品とし、求められる品質や規格を規定する告示案(日本語仮訳(0.0B))について、2020年9月30日までFDAウェブサイトで意見公募中。
(福田かおる、ヤーダー・ウォンパタラクン)
(タイ)
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