医療機器総合見本市「MEDICA」、2020年はオンラインで実施へ
(ドイツ)
デュッセルドルフ発
2020年09月23日
ドイツのメッセ・デュッセルドルフは9月15日、医療機器、医療業界、医療技術部品分野における総合見本市「MEDICA」および「COMPAMED」を11月16~19日に、オンラインで開催すると発表した。
「virtual.MEDICA」「virtual.COMPAMED」と銘打たれるオンラインイベントは、3つのエリア「会議・フォーラムプログラム」「出展者・製品」「ネットワーキング・マッチメーキング」から構成される。2021年の「MEDICA2021」と「COMPAMED2021」についても、見本市会場をオンラインでつなぐ、ハイブリット方式で開催されることも併せて発表された。
2019年に開催された前回は、両見本市を合わせて、約70の国と地域から6,300社が出展、170の国と地域から約12万1,000人が来場した。国外からの出展者は全体の80%以上、来場者は約70%を占めるなど、国際的なイベントとして位置付けられている。メッセ・デュッセルドルフのボルフラム・ディーナー代表取締役社長は、MEDICAとCOMPAMEDは出展・来場ともに非常に高い国際性を有しており、現状の渡航制限を考慮すると、2020年の両見本市はバーチャル形式に集中すべきだという結論に至ったと説明している。
デュッセルドルフで9月4日に開幕したキャンピングカーの見本市「Caravan Salon」は、新型コロナウイルス感染拡大後初めて、来場者を迎える従来型の方式のみで開催された(関連ブラック ジャック ルール)。一方、10月にミュンヘンで開催予定の国際ラボテクノロジー・分析技術・バイオテクノロジー専門見本市「analytica 2020」はオンラインでの開催が決まった(2020年9月16日記事参照)。同じくミュンヘンで11月に開催予定の国際コンポーネント・システム・アプリケーション専門見本市「electronica 2020」もオンライン開催となるなど、対応が分かれている。
ドイツ企業の見本市への参加姿勢に変化も
国内主要経済研究所であるifo経済研究所の調査(2020年8月に実施)によると、これまで見本市に出展実績のあるドイツ企業のうち、今後、出展機会を減らす予定と回答した企業は39%に上ったという。変化なしと59%が回答し、今後、出展機会を増やすと回答した企業は2%だった。新型コロナウイルスの影響で、多くの見本市がオンライン開催に代替される中、「将来的にオンライン見本市をより活用したい」と回答した出展企業は65%で、特に従業員1,000人以上の大企業にこの傾向がみられたという。
(森悠介)
(ドイツ)
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