レストランなどの屋内営業が条件付きで再開
(ルーマニア)
ブカレスト発
2020年09月03日
ルーマニア国家緊急事態委員会は8月27日、公衆衛生分野の規制措置に関する決定第43号を発出した。9月1日以降、新型コロナウイルス対策のため営業が停止されていた屋内のレストラン、カフェ、賭博場を条件付きで再開させた。これは、人口1,000人当たりの直近14日間の新規感染者数が1.5人以下の県で許可し、レストランやカフェなどの屋内営業が午前6時から翌日午前0時までの範囲で認める。一方、ナイトクラブやディスコ、バーの屋内営業については、引き続き全面的に禁止している。
人口1,000人当たりの直近14日間の新規感染者数が1.5人より多い県であっても、県内に1.5人以下の地域がある場合、当該地域のレストラン、カフェなどの室内営業の再開は各県の緊急事態委員会が判断する。その逆も同様で、同1.5人以下の県において、県内に1.5人より多い地域がある場合、当該地域のレストラン、カフェなどの室内営業の再開は各県の緊急事態委員会が判断する。
なお、ホテル内のレストラン、カフェの営業は同1.5人より多い県でも、宿泊客に限定して再開を認めた。
それらに加え、保健相・文化相共同令を順守する前提で、博物館や図書館、書店、映画館、映画撮影所、劇場、民俗・美術・工芸学校の活動と屋外文化イベントが許可された。映画館と劇場については、人口1,000人あたりの直近14日間の新規感染者数が1.5人以下の場合に、最大収容人数の50%を超えないかたちで再開可能となった。
今回の措置は、3月16日の非常事態宣言後、6月1日にレストランなどの屋外営業を許可してから3カ月ぶりの大幅な営業規制緩和となった。一方で、ルーマニアの直近14日間の新規感染者数は欧州内でも上位に位置しており、死亡者数に至っては最多を記録していることから、いまだ予断を許さない状況だ。
(ミンドル・ユニアナ)
(ルーマニア)
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