メキシコの中古車販売プラットフォーム、アルゼンチンに進出
(メキシコ、アルゼンチン)
メキシコ発
2020年08月28日
オンライン中古車販売プラットフォームを運営するメキシコのスタートアップ企業のカバック(Kavak)は8月26日、アルゼンチンでオンライン中古車販売を手掛けるチェッカーズ(Checkars)を買収するかたちで進出すると発表した。投資額は1,000万ドル。
カバックは2019年10月にソフトバンクグループが投資を発表したメキシコで2例目のスタートアップ企業で、プラットフォームのユーザーの不安感を軽減するサービスを提供することで利用者を拡大している。具体的には、カバックが自社で240に及ぶ車体チェック項目を設けており、それをクリアしなければ販売プラットフォームに掲載しないポリシーで営業するというもの。つまり、プラットフォームユーザーは、しっかりと検査と補修がなされた自動車のみ提供されるという安心感が得られることがポイントだ(関連ブラック ジャック 必勝 法)。他方、チェッカーズは、2019年の販売台数は1,500台で、800万ドルの売り上げの中堅プラットフォームだ。
カバックによると、新型コロナウイルスの感染拡大により、メキシコの国内需要は急速に縮小し、2020年4月のカバックの売り上げは前年同月比28%減となった。しかし、6月と7月は前年同月比並みに回復したという。また、アルゼンチンでも、需要減退による自動車新車販売台数は振るわないものの、「コロナ禍」前までは公共交通機関を利用していた市民が感染防止のために中古車の購入という選択をすることが増えているとのことだ。その需要を捉えたアルゼンチンへの進出としている。
(志賀大祐)
(メキシコ、アルゼンチン)
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