緊急事態宣言を11月30日まで延長、ボゴタ市は新常態プラン発表

(コロンビア)

ボゴタ発

2020年08月28日

コロンビアのイバン・ドゥケ大統領は8月24日、衛生上の緊急事態宣言を11月30日まで延長すると発表した(法令1168号PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます))。また、全土での外出禁止措置は8月31日に終了し、9月1日から例外的な禁止事項以外の活動を再開する「選択的活動制限措置(Aislamiento Selectivo)」を開始することも明らかにした。全土で制限されるのは、(1)密集を伴うイベントの実施、(2)バー、ディスコの営業、(3)公共スペースと商業施設でのアルコールの摂取(販売は可能)。ただし、各自治体の首長は内務省に対し、アルコール提供を伴うレストランなどの試験営業実施やビジネスイベントの実施を申請できる。テレワークについては、緊急事態宣言中は継続するよう求めている。

9月以降、新型コロナウイルスの影響が大きい自治体では、首長が必要に応じて特定の活動やエリア、世帯に対して隔離措置を実施できる権限を持つ。影響が低・中程度の自治体については、首長が活動や地区ごとの隔離措置を発令することはできず、条例の発令が必要な場合、事前に内務省の許可が必要となる。

首都ボゴタ市のクラウディア・ロペス市長は24日、実施中の地区別外出禁止措置を26日深夜で解除し、27日から曜日別で経済活動を再開する「ボゴタ新常態」の内容を発表した。条例案では次のとおり必需産業など特定の産業(注1)を除き、曜日別に活動可能な業種が定められている(注2)。

  • 月~土:住宅地の建設業(午前10時~午後7時)、住宅地以外の建設業(午前10時~翌日午前5時)
  • 月~木:必須品目以外の製造業(午前10時~翌日午前5時)、 自動車修理、卸売り、技術的・専門的活動(50%は在宅勤務)
  • 水~日:必須品目以外の小売り、理・美容院(午前5時~午後9時)
  • 木~日:レストラン(午前5時~午後10時)

なお、オフィス勤務は月、火、金、土、日(時間制限なし、50%は在宅勤務)、教育機関は10月第2週以降の月、火、金、土に人数制限を伴う対面授業が可能となる。再開に当たり、全ての企業や施設はボゴタ市のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで申請を行う必要がある。身分証番号によるスーパーや金融機関への入店規制は継続される。

(注1)食料品店、薬局、宅配やテークアウトのレストラン、医療、警備、清掃、金融機関、子ども・高齢者ケア、ホテル、コールセンター、図書館と博物館、空港のほか、ドライブインシアターやドライブインコンサートなども含まれる。

(注2)条例の最終公布までに対象曜日や時間、在宅勤務の割合などは変更となる可能性がある。

(茗荷谷奏)

(コロンビア)

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