オンライン カジノ ブラック ジャック、引き続き警戒呼び掛け
(南アフリカ共和国)
ヨハネスブルク発
2020年08月13日
南アフリカ共和国のデイビッド・マクラ・ハウテン州知事は8月7日、同州の週平均の1日当たりの新型コロナウイルス新規感染者数が5,100人台から1,700人台に減少したと発表した。ハウテン州は南アの全人口約6,000万人(2020年7月)の約4分の1を占める国内最大の州で、日系企業も集積する最大都市ヨハネスブルクや首都プレトリアを擁する国内の経済・行政の中心地だ。
8月10日時点の南ア政府の発表によると、国内の感染者数累計56万3,598人のうちハウテン州は19万3,561人と34.3%を占め、マクラ州知事自身も7月8日に感染を発表するなど、国内の感染拡大の中心地となっている()。同知事は、「まだこれは感染の第1波にすぎないかもしれない」「州としてピークアウトを宣言するには時期尚早だ」と、新規感染者数が減少する中でも警戒を緩めないよう呼び掛けた。また、マクラ知事はヨハネスブルク市内で最大のタウンシップ(注)であるソウェト地区での感染拡大に特に強い懸念を示した。
世界保健機関(WHO)が8月5日に発表したレポートによると、8月4日時点でWHOの定義によるアフリカ44カ国全体の感染者数累計83万455人のうち、南アが全体の63%を占め、死者数も8,884人で地域全体の60%となるなど南アはアフリカにおける感染拡大の中心地となっている。こうした状況を受け、WHOは南ア政府の要請に基づき、南アへの感染予防専門家チームの派遣を開始した。他方で同レポートでは、直近のアフリカ域内全体の感染拡大状況は、南アの新規感染者の減少により、初めて減速したとしており、南アの感染拡大速度の鈍化が明らかになってきている。南アのズウェリ・ムキゼ保健相は8月5日のメディア・ブリーフィングにおいて、感染の状況は「慎重ながらも楽観的な」見方もあると述べたが(保健相がブリーフィング、無料)、国内最大の港湾都市ダーバンを擁するクワズル・ナタール州での感染拡大が顕著になっており、引き続き警戒を呼び掛けている。
(注)人種隔離政策(アパルトヘイト)時代の非白人居住区
(高橋史)
(南アフリカ共和国)
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