アマゾンウェブサービス、成都にイノベーションセンターを設立

(中国)

成都発

2020年08月18日

成都市高新区政府によれば、成都-アマゾンウェブサービス(AWS)イノベーションセンターが8月6日にオープンした。今回オープンした成都-AWSイノベーションセンターは、2019年6月に成都高新科技投資発展(以下、成都高科)と米国テクノロジー大手企業アマゾン傘下のクラウドコンピューティングサービスを提供するAWSの合意によって設立された。

成都市政府は(1)成都市におけるクラウド化の加速、(2)企業イノベーション能力の向上および高度人材の育成、(3)ビッグデータ、人工知能(AI)の発展に向けた基礎固め、(4)ハイテク関連のスタートアップ企業の誘致、を今後の方針として示しており、同センターには現在、21社のデジタル関連企業が入居している。

AWSウェブサイトによると、AWSは成都にイノベーションセンターを設置することにより、中国中西部地域向けサービスを提供し、自社の高度な技術と豊富なリソースを生かし、人工知能、バイオテクノロジーなどの分野において、国際的なイノベーション環境と、世界一流のイノベーションプラットフォームを創出するとしている。

中国の民間調査会社の長城戦略諮詢が7月28日に発表した「2019年中国ユニコーン企業研究報告」によると、2019年の中国におけるユニコーン企業は218社で、北京、上海、深セン、杭州4都市が全体の7割以上を占めているが、成都に生まれたユニコーン企業は5社、評価額は69億ドルとなっている(添付資料表参照)。

成都高科の発表によると、同センターは今後5年で、AWSの先端技術やクラウドを生かし、500社のスタートアップ企業のインキュベート、2~3社のユニコーン企業(ユニコーン予備企業を含む)の育成、100社のブラック ジャック ブラック クイーンイノベーション企業誘致などを計画している。

(王植一)

(中国)

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