EV新興メーカーのリビアン、2021年夏にEVピックアップトラックとSUVを市場投入
(米国)
ニューヨーク発
2020年08月07日
ミシガン州プリマスに本社を置く電気自動車(EV)新興メーカーのリビアンは7月24日、同社の新モデルとなるEVピックアップトラック「R1T」とスポーツ用多目的車(SUV)「R1S」をそれぞれ2021年6月、8月に販売開始予定であるとツイッターで発表した。同社ホームページによると、両モデルともに、最大180キロワット時(kWh)のバッテリーを搭載し、1回の充電で、最長400マイル(643.7キロメートル)以上の走行が可能だ。
リビアンは現最高経営責任者であるRJ・スカーリンジ氏が2009年に設立したEVメーカーで、生産拠点をイリノイ州ノーマルの旧三菱自動車工場に置き、米国で人気の車種であるピックアップトラックやスポーツ用多目的車(SUV)などの生産・開発を行う。2019年の同社への投資額は、アマゾンの7億ドル、フォードの5億ドルを含めて、総額28億5,000万ドルに上ったことが報じられており(「ニューヨーク・タイムズ」紙電子版2019年12月23日)、テスラに次ぐ米国発のEVメーカーとして注目されている(関連オンライン カジノ ブラック)。
米国でEVが全販売台数に占める割合は約2%にすぎず、一般的な普及には至っていないものの、最近では商用を含むEVトラックの需要をにらんだメーカーによる生産、開発が加速している。新興メーカーでは、「サイバートラック」を開発中のテスラのほか、2019年2月に株式を上場したニコラ(2020年7月17日記事参照)やGMから4,000万ドルの出資を受け、8月3日に特別目的買収会社との合併を通してナスダックへの上場を発表したローズタウンモーターがEVトラックの生産に向け始動している。他方既存の自動車メーカーでは、GMが「ハマー」、フォードが販売台数で全米最多モデルの「F150」といった従来のピックアップトラックのEV化を進めている。
(大原典子)
(米国)
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