連邦・州政府、サービス業などの再開を許可
(パキスタン)
カラチ発
2020年08月14日
パキスタン政府は8月6日、新型コロナウイルス感染拡大により3月中旬のロックダウン令以降閉鎖していたサービス業などの再開を許可した。これを受け、最大都市カラチのあるシンド州は10日、SOP(標準行動手順)の順守を条件に、飲食店での店内飲食や映画館などの閉鎖業種や施設の再開を許可した。パンジャブ州、カイバル・パクトゥンクワ州(KPK州)など他州においてもほぼ同様の許可が出された。
6月のロックダウンの大幅緩和により、製造業などを含む企業活動の再開が許可されていたが、今回のサービス業などの再開許可により、国内の経済活動はほぼロックダウン以前の状態に戻った。
シンド州が再開を許可した施設・サービスは以下のとおり。
- 非接触スポーツ、スポーツクラブ、ジム、スポーツ施設
- スポーツトーナメント(室内外ともに。無観客)
- ホテル、レストラン、カフェ(店内飲食、家庭ケータリング、テークアウト、宅配を含む)
- 公園、グラウンド
- 美容室、スパ
- 映画館、劇場
- 許可された集会、宗教施設
- 観光業、観光ホテル
- SOPの順守された公共交通
- SOPの順守された社交クラブ(許可された特定の活動のみ)
なお、学校などの教育・訓練施設、結婚式場、ビジネスセンター、国際展示場は、今後の感染状況を見た上で、9月15日に再開が許可される予定となっている。
パキスタンの累計感染者数は28万5,191人(8月11日時点)に上るが、回復率が91.6%と高く、現在の感染者数は8月11日時点で1万7,833人と、ピークだった6月19日の11万450人から減少している。
(山口和紀)
(パキスタン)
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