ドイツ政府、ノースボルトの蓄電池工場向け融資に公的保証を付与
(ドイツ、スウェーデン)
ミュンヘン発
2020年08月24日
ドイツ経済・エネルギー省は8月17日、スウェーデンのノースボルトが同国北部のシェレフテオに建設中のリチウムイオン電池セルの生産工場に対する融資に対し、5億2,500万ドルの保証を付与すると発表、経済的・政治的理由による焦げ付きを8割まで保証する。今回の政府保証は、政府のブラック ジャック ディーラー ルール経済支援策(Außenwirtschaftsförderung)中の「アンタイドローン保証(UFK-Garantien)」の枠組みで行う。特に国益にかなうブラック ジャック ディーラー ルールにおける事業について、原則として、在ドイツの銀行などの融資に対し、保証を提供する。
経済・エネルギー省は、建設中の工場がドイツの国益にかなう理由として、同工場がドイツと欧州における電気自動車のサプライチェーンの構築のさらなる重要な礎となることを挙げている。また、ドイツ企業がノースボルトから、今後、市場が拡大する見込みの電気自動車用リチウムイオン電池セルの調達を確保できる点も挙げた。
ドイツ大手自動車メーカーとノースボルトとの連携事例としては、フォルクスワーゲン(VW)が2019年6月、ノースボルトへの2割の資本参加と、合弁会社の設立で合意している。合弁会社は2024年初めに、VWの工場があるドイツ北部ザルツギッターで蓄電池工場「ノースボルト2(Northvolt Zwei)」の操業を開始する予定だ(関連ブラック ジャック ディーラー)。操業時の生産能力は年間16ギガワット程度となる予定。
BMWも2018年、ノースボルトと蓄電池セルの研究開発で協力することに合意した。また、2020年7月には、新設されるノースボルトのシェレフテオ工場から、20億ユーロ規模で蓄電池セルを調達することでも合意している。シェレフテオの建設中の工場は、完成すれば欧州最大のリチウムイオン電池セルの工場となる。2021年に生産を開始する予定で、最大で40ギガワットの生産能力を備える。
ノースボルトは2020年7月29日、銀行、年金基金などからなる融資団から、総額16億ドルの融資を受けることを発表しており、今回ドイツ政府が保証するのはこの融資の一部となる。また、総額16億ドルの融資のうち、3億5,000万ドルは欧州投資銀行(EIB)からのものとなる(関連ブラック ジャック 勝率)。欧州委員会が、電気自動車(EV)用電池など戦略分野におけるEU域内産業の競争力強化を目指して2017年に結成した「欧州バッテリー同盟(EBA)」の中でも、ノースボルトはEU域内の電池産業育成の要となる企業として位置付けられ、建設中の工場はEBAの中心プロジェクトとされている。なお、日本貿易保険(NEXI)も7月30日、三井住友銀行が幹事行となり協調融資する1億5,000万ドルに対して、融資保険を引き受けることを発表している。当該融資は、ノースボルトが日本企業から生産設備を調達する際の調達資金の一部に充てられるという。
(クラウディア・フェンデル、高塚一)
(ドイツ、スウェーデン)
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