ASEAN主要4カ国における6月の自動車販売台数は35.3%減、マレーシアでプラスに

(ASEAN、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム)

アジア大洋州課

2020年08月18日

ジェトロが各国の自動車統計(注1)から集計したところ、6月のASEAN主要4カ国(タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム)の自動車販売台数の合計は、前年同月比35.3%減の13万8,655台となり、各国で販売台数が回復しつつある(添付資料表1、図参照)。6月から自動車への売上税減免(注2)を開始したマレーシアでは、同5.0%増の4万4,695台と、4カ月ぶりに前年同月比がプラスに転じた。上半期(1~6月)のASEAN主要4カ国の合計は、前年同期比40.1%減の86万6,932台だった。

また、6月のタイとインドネシアにおける自動車輸出台数はいずれも前年同月に比べ約5割減少し、合計は5万8,780台となった(添付資料表2参照)。上半期の2カ国の合計は前年同期比34.8%減の45万4,708台だった。新型コロナウイルス感染拡大により、4月(3万1,628台、前年同月比63.8%減)と5月(3万6,434台、同70.5%減)に大幅に落ち込んだことが影響した。

マレーシアの生産台数がプラスに

ASEAN主要4カ国の自動車生産台数をみると、6月は自動車販売が好調なマレーシアで前年同月に比べて2割増加した一方、その他3カ国で約4割から7割減少し、合計では前年同月比50.6%減の15万1,764台となった(添付資料表3参照)。上半期の合計では、前年同期比41.2%減の123万2,226台だった。

(注1)統計の出所は、自動車販売台数は、タイがトヨタ・モーター・タイランド、インドネシアがインドネシア自動車工業会(GAIKINDO)、マレーシアがマレーシア自動車連盟(MAA)、ベトナムがベトナム自動車工業会(VAMA)。自動車生産台数は、タイがタイ自動車工業連盟(FTI)、インドネシアがGAIKINDO、マレーシアがMAA、ベトナムがベトナム統計局。

(注2)6月15日から12月まで、売上税について、国内組み立て車(CKD)は全額免除、輸入車(CBU)は50%免除される。

(山口あづ希)

(ASEAN、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム)

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