ビエンチャン・ロジスティクスパーク開発が始動
(ラオス)
ビエンチャン発
2020年07月13日
7月3日、首都ビエンチャンにて、タナレーンドライポートおよびビエンチャン・ロジスティクスパーク(VLP)建設事業のコンセッション(注1)契約が、ビエンチャン・ロジスティクスパーク(チャントーン・シティサイ会長、VLP)とラオス政府との間で締結された。また同日、タイ・ラオス第1友好橋に近いタナレーン駅近くの建設予定地にて起工式も執り行われた。
VLPのプレス発表によると、同事業はラオス政府とシティロジスティクス(注2)との合弁事業で、VLPは、まずタナレーン駅周辺の200ヘクタールをコンセッションし、1億5,000万ドルを投資してドライポートとロジスティクスパークの建設を行う計画。輸出入貨物を扱う総合物流センターとし、タナレーンドライポートは冷蔵倉庫や混載サービスを含む複合一貫輸送ターミナルサービスを提供するという。特にタイ国鉄が接続するコンテナヤード(ブラック ジャック ディーラー)や中国ラオス鉄道()を利用し、道路と鉄道の複合輸送サービスで、通関業務や関連物流サービスを効率的に提供し、輸送コスト削減に貢献するとしている。また、ロジスティクスパークでは、ロジスティクスセンター、フリーゾーン、輸出加工区、貯油施設、などの付加価値サービスを提供するとしている。
なお、2019年4月にはシティロジスティクスと物流大手ケリーロジスティクスとの間で本事業の提携に関する覚書が締結されている。同構想は2011年にJICAにより実施されたラオス国全国物流網整備計画調査にて提案されていた。
(注1)コンセッションとは国土の開発権を取得する行為を指す。
(注2)シティロジスティクスは石油輸入販売会社大手ペトロトレーディングラオの100%子会社。ペトロトレーディングラオについてはジェトロ「LAOS100 ラオスの有力ビジネスパーソン100人(前編)(25.4MB)」の14ページを参照。
(山田健一郎)
(ラオス)
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