政府が犠牲祭期間中の帰省を控えるよう要請

(バングラデシュ)

ダッカ発

2020年07月31日

バングラデシュ政府は7月19日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、全ての政府機関と民間企業の従業員に対し、7月31日~8月2日の犠牲祭(Eid ul-Adha)期間中、故郷への移動を控えるよう要請する通達を発出した。ただし、バスなどの公共交通機関の運行には特に変更がないもようで、物理的に帰省を制限することは難しい状況だ。ダッカ日本商工会の調査によると、現地従業員に対する同期間中の移動制限の指示の有無については、日系企業の中でも対応が分かれているが、事実上、移動実態の把握は困難といえる。

また、保健省は7月21日、マスク着用の義務を再通知した(添付資料:ジェトロ仮英訳資料参照)。マスクの着用義務は以前から通知していたが、今回は犠牲祭を前に、国民にあらためて詳細な内容を示したと思われる。

今年の犠牲祭は例年の1週間程度に比べて期間が短く、帰省しづらい環境にあるとの見方もあるが、犠牲祭後の感染状況に留意が必要だ。

(山田和則、安藤裕二)

(バングラデシュ)

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