第127回広州交易会閉幕、初のオンライン開催
(中国)
広州発
2020年07月08日
春季の「第127回広州輸出入商品交易会(広州交易会)」(注)が6月15~24日に開催された。
新型コロナウイルスの世界的流行を受けて、今回の交易会は初めてライブコマース・オンライン展示・商談の方式で開催され、217カ国・地域から約2万6,000社の企業が、16分野に分かれた50のオンライン展示エリアに24時間出展した。各社は空間・時間の制約から解放されて、商品ショールーム、生産現場などの場所で24時間ライブ配信や中継を行い、さまざまな方法で自社の製品のPRを行った。また、主催者側は24回のバイヤー向け「クラウド説明会」、5回の「クラウド契約式」、64回の「クラウド新商品発表会」を開催した。
今回のオンライン形式での交易会開催を支援するため、広州税関は出展企業の信用システム構築、輸出入・検疫検査などに関するオンライン相談窓口設置、展示品の輸出入に係る税金減免などの措置を講じた。
生薬類や機械部品など、現場で実物をチェックする必要がある商品の場合、オンライン展示会ではコミュニケーションが十分とは言えないが、それでもなお、出展者からは商談の機会が持てることを評価する声が聞かれた。
ちなみに、主催者側は1957年の初開催以降で初めて、成約額を公表していない。
(注)例年、春季(4~5月)、秋季(10月)の年2回開催され、今後の開催日程などはウェブサイトで確認できる。
(梁梓園)
(中国)
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